永遠のハバナ(SUITE HABANA)

昨日、永遠のハバナ観てきました!
いい!すごくいい!最近観たドキュメンタリー映画の中では最高でした。
台詞もナレーションもなく、登場人物も役者さんではありません。ハバナで暮らしている
人々。登場人物は年齢も性別も様々。靴の修理をしているおじさんや、ダウン症の子供
とその父親、祖父母。一日中街でピーナッツを売っているおばあさん、医師をしながら
たまにピエロをする男性などなど。彼らの生活が淡々と映し出され、音といえば、音楽や
街の喧騒、生活の音。
キューバの陽気で明るいイメージとは違うものがそこにはあります。
ハバナに行ったときに見た街の風景や住宅が、まさに映像の中にありました。
人々の生活から切なさ悲しさなんかが伝わってくるのですが、そこには不幸や絶望は
ありません。むしろ心がとても温かくなります。
映画の始めに登場人物の名前と年齢だけが紹介されますが、それ以上の説明は一切
なし。観客は映像からその人の仕事や生活を感じるのみ。でも、映画の最後にもう一度
登場人物の紹介があって、そこでは彼らの職業と将来の夢が追加されています。
その演出がとても感動的な作品に仕上げていると思いました。幸せな気分になります。
この映画を知ったのはつい最近。東京での上映は渋谷のユーロスペースのみ。しかも
レイトショーだったので、遠くに住んでいる私にとって終電との戦いでしたが、諦めずに
観に行って良かったと本当に思いました。